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一周忌法要の進め方と費用【2026年版】お布施3万〜5万円+会食・引き出物で総額15万〜25万円|僧侶と会場は3か月前、案内状は1か月前までに

和室の仏壇の前で白菊を生けた花瓶を整える女性と畳に置かれた数珠|一周忌法要の進め方と費用

結論の要点|まず何を・いつまでに・いくら

  • いつ:一周忌は亡くなってから満1年の命日。平日なら命日より前の土日に前倒しするのが慣習(後ろ倒しは避ける)。
  • いつまでに:会場と僧侶の予約は2〜3か月前、案内状の発送は遅くとも1か月前、料理・引き出物の確定は2週間前。
  • いくら:お布施3万〜5万円(納骨も同日なら5万〜10万円)+御車代5千〜1万円+御膳料5千〜2万円。会食3千〜1万円/人、引き出物2千〜5千円/世帯。親族15名規模の標準ケースで総額15万〜25万円が目安。
  • 要注意:一周忌などの法要費用は相続税の債務控除にできません(葬式費用は控除可)。国税庁タックスアンサーNo.4129。

四十九日を終えてほっとしたのも束の間、次にやってくるのが一周忌です。葬儀と違って葬儀社が全部そろえてくれるわけではなく、日取りの相談・会場の確保・僧侶への依頼・案内状・料理・引き出物までを施主が自分で段取りするのが一周忌のしんどさです。この記事では、公的機関の情報と各社の公開する相場をもとに、編集部が「この順番でやれば困らない」形に整理しました。基準日は2026年7月31日です。

目次

一周忌はいつやる?日取りの決め方

一周忌は亡くなった日から満1年、つまり翌年の同月同日(祥月命日)に営みます。ここだけは他の年忌法要と数え方が違い、三回忌以降は「亡くなった年を1回目」と数えるため、三回忌は満2年、七回忌は満6年、というズレが生まれます。混乱しやすいので下の早見表で確認してください。

年忌法要命日から2025年8月に亡くなった場合一般的な規模
一周忌満1年2026年8月親族+親しい友人を招く(最も丁寧に営む回)
三回忌満2年2027年8月親族中心
七回忌満6年2031年8月身内のみに縮小することが多い
十三回忌満12年2037年8月同居家族のみ/ここで弔い上げにする家も
十七・二十三・二十七回忌満16/22/26年—省略する家も多い
三十三回忌満32年2057年8月弔い上げとし、以後は先祖代々としてまとめて供養

※年忌の年数・弔い上げの時期は宗派と地域の慣習で異なります。菩提寺がある場合は住職の考えが優先です。

命日が平日のときは、命日より前の土曜・日曜に前倒しするのが広く行われている慣習です。「遅らせるのは失礼」という考え方が根強いため、迷ったら前倒しにしておくと角が立ちません。ただしこれは法律や公的なルールではなく地域慣習なので、菩提寺や親族の年長者に一言確認しておくと安全です。

一周忌の準備タイムライン|3か月前から当日・後日まで

3か月前|日取りを決めて、僧侶と会場を押さえる

命日と前後の土日を書き出し、先に菩提寺(僧侶)の都合を聞くのが鉄則。会場より僧侶のほうが押さえにくいためです。春秋の彼岸・お盆の時期と土日は特に混みます。菩提寺がない場合は僧侶手配サービスや霊園の法要室も選択肢。

2か月前|誰を呼ぶかを決める(ここが一番もめる)

家族のみか、親族まで招くか、故人の友人まで声をかけるかで費用も会場も変わります。先に人数を確定させないと会場も料理も決められません。兄弟姉妹がいる場合は、この段階で費用の負担割合も一緒に相談しておくと後で揉めません。納骨や仏壇の開眼供養を同日に行うかもここで決めます。

1か月前|案内状を発送(遅くともこの時期)

日時・場所・施主名・連絡先・会食の有無を明記し、返信ハガキか往復ハガキで出欠を取ります。会食の有無は料理の数に直結するので必ず書きます。家族だけで営む場合は、案内状の代わりに電話やメールで「今回は家族のみで」と伝えれば十分です。

2週間前|料理・引き出物・お布施を確定

出欠が固まったら、お斎(会食)の予約・引き出物の手配・喪服とお布施の準備の3点をまとめて片づけます。引き出物は世帯数で数えるのがふつう(夫婦で1つ)。卒塔婆を立てる宗派なら、この時点で本数を寺へ申し込みます。

前日|持ち物と挨拶文の最終確認

お布施・御車代・御膳料の3つの封筒、袱紗、数珠、遺影、位牌、供花・供物、返礼品、施主の挨拶メモ。故人の戒名(法名)を紙に書いて持つと当日あわてません。納骨を同日に行うなら埋葬許可証と墓地管理者への連絡も確認します。

当日|開式挨拶→読経・焼香→(納骨)→会食→締めの挨拶

施主は30〜60分前に到着して受付と席次を確認。法要そのものは読経と焼香で40分〜1時間程度。会食を行う場合は施主の献杯の挨拶から始めます。お布施は法要の前後どちらでも構いませんが、切手盆か袱紗の上に載せて渡すのが作法です。

後日|欠席者へのお返しと、次の三回忌の予定メモ

欠席で御仏前だけ届いた方には、いただいた額の3分の1〜半額程度の品を礼状を添えて送ります。あわせて三回忌(満2年)の日付をカレンダーに入れておくと、次回また同じ調べ物をせずに済みます。

一周忌の費用の内訳と総額の目安

一周忌の費用は「僧侶に渡すお金」「会食」「引き出物」「会場・供物」の4つに分けて考えると見通しが立ちます。とくに会食と引き出物は人数に比例して増えるため、招く範囲を決めた時点で総額はほぼ決まります。

費用の内訳イメージ(親族15名・8世帯・会食ありの標準ケース)

お布施40,000円 御車代・御膳料15,000円 会食(5,000円×15名)75,000円 引き出物(3,000円×8)24,000円 会場費・供花・供物20,000円 合計の目安約174,000円

※各社が公表している相場レンジの中央付近を積み上げた編集部の試算です。実際の金額は宗派・地域・会場で大きく動きます。

僧侶に渡すお金は「3つの封筒」で考える

名目相場表書き渡す・渡さないの判断
お布施3万〜5万円
(納骨も同日なら5万〜10万円)
御布施必ず用意する
御車代5,000〜10,000円御車代僧侶に出向いてもらう場合。距離に関係なく定額で包むのが一般的。寺で営むなら不要
御膳料5,000〜20,000円御膳料僧侶が会食を辞退した場合のみ。同席されるなら不要
卒塔婆料3,000〜10,000円/本御塔婆料卒塔婆を立てる宗派のみ。浄土真宗は卒塔婆を用いません

損しない・もめないための4つのポイント

  1. 一周忌の費用は相続税から差し引けません。相続税の計算で控除できる「葬式費用」に、初七日・四十九日・一周忌といった法会(法要)の費用は含まれないと国税庁が明記しています。葬儀の領収書と法要の領収書は最初から別のクリアファイルに分けて保管し、税理士に渡すときに混ぜないようにしてください(出典:国税庁 タックスアンサーNo.4129)。
  2. 相続税の申告期限(10か月)は一周忌より先に来ます。申告が必要な家庭は、一周忌の準備と申告作業が重なるとどちらも雑になります。申告のほうが期限が厳格なので、申告を先に終わらせる前提で一周忌の準備を組むのが現実的です。
  3. 僧侶と会場の予約は早い者勝ちです。命日の直前に連絡すると、希望の土日がすでに埋まっていることがあります。2〜3か月前に押さえるだけで、選択肢と費用の両方に余裕が生まれます。
  4. 香典返しと引き出物は別物です。四十九日後にお渡しする香典返しと、一周忌当日にお渡しする引き出物を混同して二重に用意してしまうケースがあります。一周忌でいただいた御仏前へのお返しが引き出物、という整理で考えてください。

あなたの場合はこう|パターン別の進め方

菩提寺がある/ない

ある場合は、まず住職に電話して日程・お布施の考え方・卒塔婆の要否を確認します。金額を聞きにくければ「皆さまどのくらい包まれていますか」と尋ねれば失礼になりません。ない場合は僧侶手配サービスや霊園・法要会館の紹介を使えます。この場合はお布施が定額表示されていることが多く、かえって迷いません。

兄弟姉妹がいる/自分ひとり

いる場合は、招く範囲を決める段階で費用の負担割合も一緒に決めます。「施主が全部出す」と暗黙に進めると後で不満が残りがちです。ひとりの場合は規模を小さくする判断を自分で下してよく、家族だけの一周忌は失礼にあたりません。親族には事前に「今回は家族のみで」と伝えるだけで十分です。

納骨がまだ/もう済んでいる

まだの場合は一周忌と同日の納骨がよく選ばれます。親族が一度集まるだけで済み、負担が軽くなるためです。この場合はお布施が5万〜10万円に上がり、埋葬許可証と墓地管理者への事前連絡が必要になります。済んでいる場合は法要のみなので、寺・自宅・法要会館のどこでも構いません。

親族が遠方/近隣

遠方の場合は、案内状に会場までのアクセスと最寄り駅からの所要時間を必ず書き添えます。日帰りが厳しい距離なら、午前開式にして午後に解散できる設計にすると参列しやすくなります。引き出物も持ち帰りやすい軽いものやカタログギフトに寄せるのが親切です。

現場でつまずきやすいポイントと回避法

ここからは、公的なルールではなく実際に施主を務めた人の体験談で繰り返し語られるつまずきどころです。事実関係は各宗派・葬祭事業者の公開情報で確認していますが、慣習の部分は地域差が大きいため「そういう考え方が多い」という前提で読んでください。

つまずきやすい8つのこと

1. お布施のお札は「新札」でよい。香典は「不幸を予期していなかった」意味で旧札を使う慣習がありますが、お布施は僧侶へのお礼なので逆に新札が望ましいとされます。ここを取り違える人が非常に多いところです。

2. 封筒は3つ用意して、切手盆にまとめて載せる。お布施・御車代・御膳料は別々の封筒に入れ、袱紗か切手盆の上に載せて渡します。手渡しは避けるのが作法とされます。

3. 戒名がとっさに出てこない。受付や僧侶とのやり取りで戒名(法名)を聞かれる場面があります。位牌の写真をスマホに入れておくか、紙にメモして持つだけで防げます。

4. 寺の駐車場が思ったより少ない。参列者に「駐車場は◯台まで、満車の場合は◯◯パーキングへ」と案内状に書いておくと当日混乱しません。

5. 引き出物が重くて持ち帰れない。陶器や瓶物は喜ばれる一方で、電車移動の高齢の親族には負担になります。軽い菓子折り・タオル・カタログギフトが無難です。

6. 会食の欠席が当日出て、料理が余る。会場によっては前日までしか人数変更を受け付けません。キャンセル可能な期限を予約時に必ず確認し、案内状の返信締切をその数日前に設定します。

7. 浄土真宗では表書きと作法が違う。浄土真宗では卒塔婆を立てず、「御霊前」ではなく「御仏前」を用います。宗派が分からないときは、葬儀のときの書類か位牌・過去帳を確認してください。

8. 服装の判断に迷う。一周忌までは喪服(準喪服)で揃えるのが一般的で、三回忌以降は略喪服に崩していく流れが多く見られます。家族のみで営む場合でも、施主は喪服にしておくと無難です。

どこまでやるか|編集部の相場観と価値判断

一周忌は「やらなければならない最低ライン」と「やろうと思えばいくらでも」の幅がとても広い行事です。事業者に相談すると会食や引き出物のグレードを上げる提案を受けやすい一方で、家族だけで静かに営むこともまったく失礼ではありません。判断材料として、3つの価値観別の目安を置いておきます。どれが正解ということはありません。

考え方内容の目安総額の目安
堅実に済ませたい同居家族+近い親族の5〜8名。自宅または菩提寺で読経のみ。会食は仕出し弁当か、そのまま解散。引き出物なし。供花は一対。6万〜10万円
標準的に営みたい親族15名前後・8世帯。寺院か法要会館で読経、会食は3,000〜5,000円/人、引き出物3,000円/世帯。案内状を郵送。15万〜25万円
しっかり見送りたい故人の友人・仕事関係まで20〜30名。ホテルや料理店の個室で会食1万円/人、引き出物5,000円、生花装飾・返礼の礼状も別途。納骨や開眼供養を同日に行う場合はお布施も上乗せ。30万〜50万円

※各社公表の相場レンジをもとにした編集部の積算です。宗派・地域・会場により上下します。

編集部として一つだけ意見を述べるなら、削るなら会場と会食のグレード、削らないほうがよいのは「声をかける範囲」だと考えています。あとから「あの人にも声をかけたかった」は取り返しがつきませんが、会食が仕出し弁当だったことを悔やむ人はほとんどいません。予算が限られているなら、人数を絞るより先に一人あたりの単価を下げるほうが後悔が少ない、というのが多くの体験談から読み取れる傾向です。ただしこれは価値観の問題であり、家族で話し合って決めるべきことです。

参列する側の準備|御仏前の相場と服装

故人との関係会食なし会食あり
親・兄弟姉妹1万〜3万円2万〜5万円
祖父母・おじおば・いとこ5,000〜1万円1万〜2万円
友人・知人・仕事関係5,000〜1万円1万〜2万円

表書きは「御仏前」(四十九日を過ぎているため「御霊前」は使いません)。夫婦で参列する場合は連名で1包み、会食に2人分出席するなら会食ありの額を基準にします。服装は一周忌までは準喪服が基本です。

制度・税金の確認は公式情報で

相続税で控除できる葬式費用の範囲は国税庁「No.4129 相続財産から控除できる葬式費用」で確認できます。申告や遺産分割で判断に迷う場合は、税務署の相談窓口や税理士・司法書士などの専門家にご相談ください。当サイトは公的機関の一次情報をもとに編集部が整理したものであり、個別の税務判断を行うものではありません。

よくある質問

一周忌は命日ぴったりの日でないといけませんか?

命日当日に営むのが本来ですが、平日で参列者が集まれない場合は命日より前の土曜・日曜に前倒しするのが広く行われている慣習です。「遅らせるのは避ける」という考え方が根強いため、迷ったら前倒しを選んでください。ただしこれは法律上の決まりではなく地域や宗派の慣習なので、菩提寺があれば住職の考えを優先します。

家族だけで一周忌を行っても失礼になりませんか?

失礼にはあたりません。近年は家族のみで営むケースが増えています。ただし、招かれると思っていた親族が後から知ると気まずくなることがあるため、事前に電話やはがきで「今回は家族のみで営みます」と伝えておくのが実務上のコツです。その際に「お気遣いなく」と添えると、御仏前を送るかどうかで相手を悩ませずに済みます。

お布施はいくら包めばよいですか。封筒と表書きはどうしますか?

一周忌のお布施は3万〜5万円が目安で、納骨も同日に行う場合は5万〜10万円程度とされます。白無地の封筒か奉書紙に包み、表書きは「御布施」、下段に施主の姓(またはフルネーム)を書きます。お札は新札で構いません。御車代・御膳料は別の封筒に分け、切手盆か袱紗に載せて渡します。金額に迷う場合は、寺に「皆さまどのくらい包まれていますか」と尋ねて差し支えありません。

一周忌の費用は相続税から差し引けますか?

差し引けません。国税庁は、相続財産から控除できる葬式費用に初七日や四十九日などの法会に要する費用は含まれないと明記しています。一周忌も同じ扱いです。一方で通夜・葬儀・火葬・埋葬・納骨の費用や、葬式の際の読経料は控除の対象になります。葬儀の領収書と法要の領収書は分けて保管してください。

三回忌はいつですか。一周忌の翌年ですか?

三回忌は亡くなってから満2年、一周忌の翌年の命日にあたります。一周忌だけが「満1年」で数え、三回忌以降は亡くなった年を1回目と数えるため「三回忌=満2年」「七回忌=満6年」と1年ずれます。混同しやすいので、一周忌を終えた日にそのまま三回忌の日付をカレンダーへ入れておくのがおすすめです。

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出典・確認先

  • 国税庁 タックスアンサー No.4129 相続財産から控除できる葬式費用(法会に要する費用が控除対象外である旨)
  • お布施・御車代・御膳料・会食・引き出物の金額は、葬祭事業者が公表している相場情報を複数照合し、レンジとして記載しています。宗派・地域・会場により変動します。
  • 年忌法要の年数・弔い上げの時期・服装や表書きの作法は、宗派および地域の慣習によって異なります。菩提寺がある場合は住職の指示が優先されます。

基準日:2026年7月31日。本記事は編集部が公的機関の一次情報および各事業者の公表情報をもとに整理したものです。専門家による監修は受けていません。税務・法律の個別判断が必要な場合は、税務署の相談窓口や税理士・司法書士等の専門家にご確認ください。

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この記事を書いた人

みんなのミカタナビ編集部です。運営者・たくの編集方針のもと、相続・出産・退職・補助金など「知らないと損する手続きとお金」を、公的機関の一次情報と体験談の取材をもとに時系列で整理しています。数値・期限は必ず公式情報で裏取りし、出典を明記します。

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